宮古島で調査をした話
伊良部島に行く際には、伊良部大橋を通った。その伊良部島大橋がなかなかの絶景であった。(助手席で撮影)
残念ながら、伊良部島では大きな開発が行われており、目的のものが消滅してしまっていたので、結果を出すことができなかった。
しなしながら、宮古島では大規模な森林があり、調査を行うことができた。
宮古島のとある大きな森。この林は亜熱帯気候の林で、熱帯の植物と温帯の植物が入り混じっている。しかしながら、この宮古島の森林は西表島や沖縄の山原の森と比較すると種数が少ないような・・・
大体推測はついているのだが・・・
オオタニワタリ(Asplenium antiquum)絶滅危惧種ⅡBに指定されているもの。琉球の島々の軒先や木の幹などに人工的に栽培されているものも多いが、自然の状態でこのように大きい個体がみられるのはなかなかない。(盗掘が多い・・・)
クワズイモ(Alocasia odora)・リュウキュウマツ(Pinus luchuensis)・シマグワ(Morus australis)・アデク(Syzygium buxifolium)、様々な植物を見ることができました。
35度湿度90%、うだるような暑さの中、もくもくと調査を続ける。
すると、ある生き物に出会った。
なんと、セマルハコガメ。こちらは絶滅危惧種Ⅱ類に指定され、さらに、ワシントン条約の付属書Ⅱに記載されており、取引が禁止されているというなかなかのレア種。
更に
リュウキュウコノハズク(Otus elegans)がこちらを見ていた。(写真内の赤丸部分)
こちらは準絶滅危惧種。逃げるわけでも何でもなく、ひたすら我々人間(Homo sapiens)が調査する姿をじーっと見つめていた。見守ってくれていたのだろうか。
このように、宮古島の多様性に富んだ宮古島の森を満喫しながら調査を行う事ができた。もの凄く暑かったけど・・・
調査後はオリオンビールで乾杯!!
調査後のキンキンに冷えたビールは何事にも代えられない美味しさ。犯罪的!!染みる、身体に染み込んでくる・・・・
料理もなかなか美味。
お疲れさまでした。