仙台から東京へ常磐線で帰る話2 「浪江町市内の散策・常磐線代行バス」
続きのお話です。結構長めかも。
帰宅困難区域から解除されたばかりの浪江町は、まだ人が戻ってきておらず、ゴーストタウンのようであった。
地震で倒壊してから6年間放置されていた家屋。
街中には誰もおらず、時折、警備会社の車が巡回しているのみ。
しかしながら、あちこちで、家を取り壊す音が聞こえてくる。
そして、大周りをしながら、浪江町役場にやってきた。
基本的にコンビニすらない、本当に何も無い浪江町。(2017年8月時点で)だが、浪江町役場の隣には、「まち・なみ・まるしぇ」というお店が少しばかり集まっている区画があり、そこではお土産を買うことができたり、ご飯も食べることができる。
「まち・なみ・まるしぇ」 各店舗連絡先・カレンダーなど | 浪江町ホームページ
浪江駅から徒歩15分ほどで行くことができる。ここのお土産屋さんのおばちゃんが凄く気さくな人で、一緒にお話ししながら、お茶をした。
そして、ワインや漬物、浪江焼そばなど、5000円近く買い物をしてきた。震災後、何とか東北に貢献したいという思っていたが、ようやく目に見える形で貢献できた。
そして駅に向かう帰り道。
こんな自販機が。ウルトラマンサイダーが売っている自販機。8年以上前、期間限定で売りだしていた、ダイドーの商品が。(もちろん使えない)
浪江駅に到着すると、ちょうど、常磐線代行バスが到着するところであった。
色々なサイトや人からで「満員で乗れなかった」「写真撮影をすると怒鳴られる」などの話を見たり聞いていて、戦々恐々としていたが、乗客は5人ほど。
そして、バスに入るとルール説明が。
① 車内の撮影は禁止
② 車外の撮影はOK
③ トイレの使用はOK
バス車内は、普通の4列シートの高速バスで、トイレもついていた。ただし、一番前にモニターがあり、乗っているバスの現在地とその地図が空間放射線線量が緑・黄・橙・赤で色分けされていた。更に、現在の空間放射線量と、予想される被ばく量も掲載されていた。(全然健康に問題ない量であるが・・・)
バスは、出発すると程なく、警戒区域内に突入する。バスの地図上の色が橙や赤になる。まだ、人体に影響がある放射線量であるのだ。
警戒区域に入る瞬間。
この国道6号線。普通の国道と明らかに普通の国道と違う雰囲気である。
まず一つ目、通る車の半分以上が作業員を乗せたマイクロバスや大型バス。恐らく、除染作業員を乗せたバスと思われる。
そして、ほとんどすべての側道がブロックされていて、一部は警官(ガードマン?)が配置されている。
そして、一定間隔で線量が表示されている。
第2原子力発電所前
そして、バスは竜田駅に到着。(2017年10月より竜田~富岡間が開通したので、今は富岡~浪江(一部原ノ町)の運行になっているようです)
ここからは常磐線の電車でいわきへ向かう。
竜田18:33発 ⇒普通⇒ いわき19:04着
なんと、ここからは、いつも使っている常磐線の車両と同じ車両であった。(E531系)
ボックスシートで快適。
いわきに到着。乗り換えまで時間があるので、ソースかつ丼を食べに行く。
福島南部のソースカツ丼は、福井のものとは違って、しゃびしゃび(水っぽい)ソースを使っていて、また違ったおいしさがある。
いわき駅は新しくて綺麗
いわき20:50発 ⇒普通⇒ 日立21:50着
またボックスシートでのんびりと
日立で乗り換え
日立22:08発 ⇒普通⇒ 天王台23:53着
ここからはグリーン車を使う。
天王台23:59発 ⇒快速⇒ 柏0:07着
お疲れさまでした。
実は、この次の日(カレンダー上は同日だが)に名古屋へ行く予定があるので、青春18きっぷに再度スタンプを押してもらう。