Guten Morgen Kashiwa.

いいんじゃない。いいんじゃないの。

エアープランツ(カプトメドゥーサエ)を育て始めた話

今年の3月頭にエアープランツを購入した。

種類は「チランジア・カプトメデューサエ」(Tillandsia caput-medusae)という種類

パイナップル科に属しており、このカプトメドゥーサエに関しては、南米にの雲霧林(朝や夕方に霧が多い林)に分布しているとの事。

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こちらの写真は、購入後2か月目に撮影した写真。10cmまで成長した。

 

このチランジア属(以下 エアープランツ)は、霧などから水分を吸収することに秀ている。そのため、土壌中に根を下ろさなくても生活ができる。(決して水が不必要なわけではない)

水を失わない様に光合成も「CAM型光合成」という特殊な光合成を行っている。

通常の植物は昼間に気孔(葉の表面にある水や二酸化炭素を通す穴)を開き、二酸化炭素を取り込み、同時に光合成をおこなう。

しかしながら、CAM型光合成は少し違う。この植物は夜間に気孔を開いて二酸化炭素を取り込む。それをリンゴ酸に変換して貯蔵し、昼間に気孔を開かないで、貯めこんだリンゴ酸から二酸化炭素を切り崩して、光合成のみを行う。

この特殊な光合成方法により、暑くて勝手に水が出ていく(蒸散という)昼間は気孔を開かなくて済む。そのため、水を節約して使うことができる。

 

しかしながら、時には水浴びをさせてあげることが必要らしい。月に1度は常温の水に4時間~6時間浸しておく。浸した後は水切りをし、逆さにしてやるといいとのこと。

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入浴中のカプトメドゥーサエちゃん。

 

因みに、植物の成長に必要な無機養分について、エアープランツはどうなのか?水は空気中からでも吸収できるが、無機栄養分は土壌からしか吸収できないのではないか?と考える人もいると思うが、実は、植物は空気中から無機栄養分を吸収することができる。

更に、このエアープランツ達は空気中の窒素養分に関して言えば、通常の植物と比較して空気中の窒素分を吸着し取り込む能力が高い。(クロマツの約37倍)そのため、無機養分に関しても問題がなさそうだ。

参考文献

ci.nii.ac.jp

エアープランツというのは、708種もの種類がある。そして、かなり形が奇抜で、そして、全然別の植物に見えるものもある。

サルオガセモドキ(Tillandsia usneoides)、通称「スパニッシュモス」と呼ばれるこのエアープランツもカプトメドゥーサエと同じ、ハナアナナス属である。

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画像:サルオガセモドキ - Wikipedia Raffi Kojian氏撮影 

 

こちらはストレプトフィラ(Tillandsia streptophylla)という種。

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なんとなく、パイナップルっぽい。アリと共生している事が知られている。(出典不明)

画像:チランジア・ストレプトフィラ - Wikipedia Keith Edkins氏撮影

 

こんなにも形が違うエアープランツ達だが、これらの代表的な種を系統解析した論文があった。

Tania Chew et.al (2010) 「Phylogenetic Relationships of the Pseudobulbous Tillandsia species (Bromeliaceae) Inferred from Cladistic Analyses of ITS 2, 5.8S Ribosomal
RNA Gene, and ETS Sequences」Systematic Botany (2010), 35(1): pp. 86–95

http://www.bioone.org/doi/abs/10.1600/036364410790862632

これによると、このエアープランツと共にアリが共進化した可能性があるとの事で、これはイチジク属とイチジクコバチの関係を彷彿とさせる。

奥が深いエアープランツ達。これからいろいろ調べてみようと思う次第。

そして、エアープランツ達ってなぜか、健気で可愛い。そう感じるのはわたしだけなのか・・・?

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