中信地域に行ってきた話3「下諏訪温泉」
学会の表彰式と受賞記念講演をスキップして、伊那北駅から飯田線に揺られ、中央線に乗り換え、やってきたのは下諏訪駅。
下諏訪温泉は下諏訪という町の規模を考えると温泉がかなり多いですね。なんと10の共同浴場と5つの温泉ホテルがあります。
今回は共同浴場の一つである「新湯」さんに行ってきました。
230円というかけ流しの温泉にしては安すぎる料金を払い温泉につかります。あちちち、、、、45度近くあるお湯が身体全体を芯からポカポカと温めてくれます。
温泉上がりはやはりこれ!コーヒー牛乳!今回は八ヶ岳牛乳。
下諏訪温泉のメインストリート?的な所に出ました。
滾々と湧く温泉。
下諏訪温泉は、霧ヶ峰高原でおなじみの「霧ヶ峰火山」により温められた熱水が、糸魚川-静岡構造線(フォッサマグナ)の裂け目から湧き出る事により形成された温泉です。
村松ら(2014)糸魚川─静岡構造線活断層帯中部(牛伏寺断層付近)における温泉の水質および安定同位体比とその地質鉱物学的解釈
今回泊まる旅館は「鉄鉱泉旅館」という明治37年から続くこの旅館です。もちろん源泉かけ流しの温泉に入ることができます。
お部屋もなかなか渋くて良いですね!
お部屋に荷物を置いて、ふらふら夜ご飯を食べに近所の「とんかつ 丸一」にやってきました。肉厚のとんかつが有名なお店です。
ジューシーで、たまらりません。またかかっているソースがとんかつに合うんですよ、これが。書いててお腹が減ってきました・・
とんかつで満たされたが、少し、アルコールが欲しくなってしまったので、伊那市のスーパーでこっそり買っておいたこのとっておきのビールを飲みます。
南信州ビールのゴールデンエール!!葡萄系の香りと柑橘系の香りが幸せを与えてくれる。。。学会で緊張しきった身体が温泉とビールでちょうどいい具合にほぐれて、リラックスすることができました。
さて、次の日からは下諏訪市内を電動自転車で巡ります。
続く!
目黒にある”森”に行ってきた話
この前、紀要論文の投稿や、学会の要旨を書くことにひたすら追われていた僕に、更に駒場キャンパスへでの会議が襲ってきた。
流石に忙しさで心が疲弊してしまった僕は、短時間で森林浴ができる場所がないものかと思慮を巡らせてみたところ、その昔、国立科学博物館で研究をしていた知り合いの先生が「目黒に森があるんですよぉ」と言っていたのを思い出して、知り合いと訪れることにした。
その名が、「国立科学博物館付属 目黒自然教育園」(帰り際に取ったのでクローズしてるが、、)
入園には310円かかるが、都内の提携を結んだ大学「大学パートナーシップ入会大学」の学生はなんと無料!僕も「最果ての地・柏の民」ではあるが無料で入ることができた。
初めて入ったのだが、想像以上の「森」。
開発により失われてしまった「本来の東京の自然環境」が色濃く残されている。
一つ、面白いなと感じたのが、アオキ(Aucuba japonica)という樹木がちらほら見ることができるところ。しかも食害がみられない。
参考文献:東金市鳥獣被害防止計画
http://www.city.togane.chiba.jp/cmsfiles/contents/0000003/3631/tyoujyuhigaibousikeikaku.pdf
こちらにもあるように、シカやキョンの食害を大きく受ける「アオキ」。千葉県などでは壊滅状態になっている場所も少なくはない。しかし、このように四方を都会に囲まれている場所では、シカが侵入することが不可能なので、アオキが生き残ることができているのでは?と感じた。
うっそうとした森を進んでいく。時折見える高層ビルや高速道路が、何とも言えない近未来感があり、なかなか面白い。
ここが本当に、23区内なのか・・・?となる。しかも山手線内。
これもまた、面白い。街路樹としておなじみのシュロ(Trachycarpus fortunei)が街路樹としての増加、更に、温暖化(?)の影響を受けて野生のシュロが増加しているという。
なんと、この野生のシュロ(ノラジュロ)の増加について、この自然教育園が論文を書いていた。
なんと、亜熱帯性の植物であるシュロ、自然教育園の個体の8割が成熟した大人の個体であるという事。
とても、「東京の自然を残している」とは言えない森林。このように都会から避難地的に森林を残しても、その森林が都市部から影響をもろに受けているのが現状のよう。
このように、いろいろな形の「自然」が残っている目黒の国立科学博物館付属自然教育園。なかなかよかったので、是非とも他の季節に行ってみたい。
宮古島で調査をした話
伊良部島に行く際には、伊良部大橋を通った。その伊良部島大橋がなかなかの絶景であった。(助手席で撮影)
残念ながら、伊良部島では大きな開発が行われており、目的のものが消滅してしまっていたので、結果を出すことができなかった。
しなしながら、宮古島では大規模な森林があり、調査を行うことができた。
宮古島のとある大きな森。この林は亜熱帯気候の林で、熱帯の植物と温帯の植物が入り混じっている。しかしながら、この宮古島の森林は西表島や沖縄の山原の森と比較すると種数が少ないような・・・
大体推測はついているのだが・・・
オオタニワタリ(Asplenium antiquum)絶滅危惧種ⅡBに指定されているもの。琉球の島々の軒先や木の幹などに人工的に栽培されているものも多いが、自然の状態でこのように大きい個体がみられるのはなかなかない。(盗掘が多い・・・)
クワズイモ(Alocasia odora)・リュウキュウマツ(Pinus luchuensis)・シマグワ(Morus australis)・アデク(Syzygium buxifolium)、様々な植物を見ることができました。
35度湿度90%、うだるような暑さの中、もくもくと調査を続ける。
すると、ある生き物に出会った。
なんと、セマルハコガメ。こちらは絶滅危惧種Ⅱ類に指定され、さらに、ワシントン条約の付属書Ⅱに記載されており、取引が禁止されているというなかなかのレア種。
更に
リュウキュウコノハズク(Otus elegans)がこちらを見ていた。(写真内の赤丸部分)
こちらは準絶滅危惧種。逃げるわけでも何でもなく、ひたすら我々人間(Homo sapiens)が調査する姿をじーっと見つめていた。見守ってくれていたのだろうか。
このように、宮古島の多様性に富んだ宮古島の森を満喫しながら調査を行う事ができた。もの凄く暑かったけど・・・
調査後はオリオンビールで乾杯!!
調査後のキンキンに冷えたビールは何事にも代えられない美味しさ。犯罪的!!染みる、身体に染み込んでくる・・・・
料理もなかなか美味。
お疲れさまでした。
宮古島まで日本トランスオーシャン航空で飛んだ話
2017年夏
調査の為に沖縄に行くことになった。調査は主に離島の森林を対象にしたもので、今回は宮古島とその付属離島を訪れた。
宮古島での調査日記についてはまたいつか書くとして、今回は調査に行く際に日本トランスオーシャン航空を利用。今回はその搭乗記です。
今回の出発地は名古屋・中部国際空港。金山からミュースカイで中部国際空港へ。
平日の昼間だが、たくさんの客でにぎわっていた。多くは中国と思われし方々。
20分ほどで中部国際空港。
中部国際空港到着したときには既に出発40分前であまり時間がなかったので、空港の中を楽しむことができなかった・・・
この空港、温泉があったり、知り合いが店長さんをしているお店があったり、いろいろゆったり観光してみたい空港なのだが・・・・
今回は日本トランスオーシャン航空 NU043便でまずは那覇に向かう。
名古屋から那覇へはなぜか、JALが運航しておらず、JALの子会社の日本トランスオーシャン航空が運航している。
NU 043
名古屋・中部国際空港 07:40 ⇒ 那覇空港 09:50 機材:B737-800
座席はJALとほとんど一緒
ちょっと古い?感じがあるけど、全然OK。快適です。
定刻通りにドアが閉まり、出発。搭乗率は7割ほど。
日本トランスオーシャン航空(以下、JTA)とJALとの違いといえば、機内誌。
機内誌は沖縄一色!沖縄の離島をプロペラ機で巡る!みたいなマニア向けの記事や沖縄県内の就航地の観光案内など、読んでて飽きない記事だった。
機内のサービスもシークワーサージュースやさんぴん茶などが提供され、オリオンビールも買うことができる。
さんぴん茶を選択。さんぴん茶といっても「ジャスミンティー」の事です。
このような機内で、沖縄に到着する前から既に心は沖縄にいるような気持ちになってくる。
名古屋から那覇までは2時間10分。台風の通過後だったので、そこそこ揺れたが、おおむね順調&快適だった。
北緯30度を越えると雲一つない快晴となり、琉球列島の島々が見えてくる。
那覇に到着。
このめんそーれをみるといつも、「ああ、沖縄に来たな」となる。
実は、この後、宮古島行きの便にすぐ乗り換えるわけでは無い。琉球大の先生と市内で打ち合わせがあったので、那覇で一泊することに。
次の日、朝6時半。ものすごく重い瞼を開け、若干の二日酔いを残して(前夜に何があったのかはお察し下さい)那覇空港に到着。
朝日を浴びながら離陸。
水平飛行に入るとすぐに飲み物が配られる。45分しかないフライトで実際に飛行している時間は30分もないので、CAさんは高速移動で飲み物の注文を取り、飲み物を配る。
今回はシークワーサージュースを選択。ちょっと甘めですが、美味しい。
あっという間に宮古島空港に到着。
お疲れさまでした。
やはり、JALもいいですが、機内誌も面白く、サービスも沖縄一色、乗ったらそこは沖縄!というJTAもなかなかいいかなと思います。
因みに、宮古空港内には日本内では沖縄県内にかないA&Wというファストフード店があります。
ハンバーガーもなかなか美味しい!乗り換えや待ち時間の際に、使えます。
トコトコ切符を使って箱根山に上ってきた話1
この前、DNAの抽出やその他諸々の所作業がひと段落したので、今回は2015年に水蒸気爆発を起こした箱根山の大涌谷に行ってきました。
箱根登山鉄道のトコトコ切符を利用。
これにより、通常往復するだけで2180円の箱根登山鉄道の小田原⇔強羅⇔早雲山がなんと1540円で乗り放題という切符です。
早雲山⇔大涌谷のロープウェイの往復切符1510円を足すと、小田原⇔大涌谷で3050円でした。
箱根湯本駅で強羅行きの列車に乗り換え
この車両、80年以上運転されている車両なのだそうな・・・
箱根登山鉄道はその名前の通り、登山を行いながら登っていくので、途中で、何度も進行方向を変えながら登っていく。(スイッチバックと言う)
更に、この時期は沿線のアジサイが綺麗だった。この日はあいにくの曇り空だったが、雨雲の下にアジサイが綺麗に映えた”花曇り”であった。
途中で、3回のスイッチバックや列車同士の交換などがありながらも、80歳のおじいちゃん列車はトコトコと進んでいく。
列車内は平日にも関わらず、満席。客の大半が外国人観光客と思われし人(特にどっかの人民共和国の奴ら)たち。(日本人も含めて)観光で、楽しくて浮かれているのは仕方ないと思うが、ギャアギャア大声で騒いで席を荷物で占領していたり、本当に気分が悪かった。
列車は終点の強羅駅に到着。
駅舎の写真を撮ってふと踏切の方に目を向けたら、ちょうど先ほどの列車が小田原方面に出発するところであった。
そして、ケーブルカーに乗り換え早雲山へ
この辺りから、霧が濃くなり出す。
早雲山駅に到着し、ロープウェイに乗り換え。
1分間隔で来るとの事だったが、人の行列ができていたので10分近く待った。
小田原 ⇒ 箱根湯本 ⇒ 強羅 ⇒ 早雲山 と乗り換えるうちに標高も上がっていき、だんだん登っている感があって良い。
さて、ここから大涌谷に向かいます!
続く!